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【後編】林道楢生線探索とナローノ高畑山の意味を解明 (2012/02/24)

所在地 : 埼玉県飯能市
現地での移動方法 : 徒歩

今回の地図です。 (1ページ目で表示されてる地図と同じです。)

以下の地図は探索ルートを示してあります。
地図上にある(番号)は 本文中の各場所と同じ番号です。
同一地点で記事や画像が複数ある場合は、※例 (1-1) (1-2) 等のように枝番が付きます。

↓↓↓地図をクリックすると別ウィンドウで表示する事ができます。

 の地図

この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の基盤地図情報を使用した。(承認番号 平23情使 第683号)
この地図を第三者がさらに複製又は使用する場合には、国土地理院の長の承認を得なければなりません。
この地図の作成に当たっては、DAN杉本様製作ソフト「カシミール3D」を使用しました。

前ページからの再掲載画像です。(14-x)高畑山のアレ

ナローノ高畑山

前回の前編と中編では2012年2月18日に行った、正丸峠から高畑山への山登りの記事を紹介しました。
その最後に登場したのが高畑山山頂にある「ナローノ高畑山」という道標です。

この意味とこの文字列の出所を調査すべく、6日後の2月24日に 日を改めて来訪しました。
下の画像は前ページ(2ページ目)の最下段の画像と同一のモノです。
検索で この3ページ目に直接来られる方にも解り易いように再掲しました。
今回の調査編は(地図番号15)の、林道楢生線(なろう線)起点からのスタートです。

高畑山のアレ(その4)

(15-1)林道楢生線(なろう線)入口(その1)

ここは林道楢生線(なろう線)起点の場所です。(地図番号15)
左が林道楢生線になります。
右は林道上久通線です。

「ナローノ高畑山」と林道楢生線(なろう線)。
意味ありげですね。
と言いますか、ズバリでしょ(笑)
しかしこれでは「ナローノ」と「楢生(なろう)」の意味がまだ解りません。
「なろう」という文字列はどこから来たのか?
今回、もっと深く調査しましたので記事中で追々。

林道楢生線入口(その1)

(15-2)林道楢生線(なろう線)入口(その2)

チェーンゲートで封鎖されてます。

林道楢生線(なろう線)入口(その2)

(15-3)林道楢生線(なろう線)入口(その3)

林道楢生線の林道名標識です。
新しい感じですね。

林道楢生線(なろう線)入口(その3)

(15-3)林道楢生線(なろう線)入口(その4)

唐突ですが、ちょっと場所を変えた別の林道の話題です。
こちらは林道宮ノ入線の標識なのですが・・・、よく見ると・・・
解りました?
林道楢生線の文字が消されてるのが。
そう。 この標識は元々 林道楢生線で使用されてた物を林道宮ノ入線に移設したのです。
名栗村役場の文字が消されていますが、これは林道宮ノ入線に移設してから名栗村役場の文字を入れたのです。
名栗村が2005年1月1日に飯能市に編入合併されたのに合わせて消したのでしょう。
ちなみに林道楢生線は昔から飯能市だった場所にあります。

しかし・・・名栗村役場の文字を消すにしても もっとキレイに消して欲しいものです(笑

林道宮ノ入線の位置はこちら(マピオン)

林道楢生線(なろう線)入口(その4)

(16-1)林道楢生線(なろう線)舗装とダートの境(その1)

林道楢生線に戻ります。
ここからダートになります。

林道楢生線(なろう線)舗装とダートの境(その1)

(16-2)林道楢生線(なろう線)舗装とダートの境(その2)

ダートになってから少し行くと 縦長の大岩がありました。

林道楢生線(なろう線)舗装とダートの境(その2)

(17-1)林道楢生線(なろう線)終点(その1)

林道楢生線の終点です。
ここまでが車道設定になっています。
写真ではY字路にも見えますが、左の道は10mくらいで すぐ道がなくなります。
おそらく作業車が方向変換する時に使用するのでしょう。
右の道はこの先も続いています。

林道楢生線(なろう線)終点(その1)

(17-2)林道楢生線(なろう線)終点(その2)

車道終点のアップです。
右カーブになってます。

林道楢生線(なろう線)終点(その2)

(17-3)林道楢生線(なろう線)終点(その3)

右カーブの先10mくらいの所です。
木や廃柵で封鎖してあります。
何やら立て札が。

林道楢生線(なろう線)終点(その3)

(17-4)林道楢生線(なろう線)終点(その4)

だそうです。

(↓↓↓下の画像をクリックすると大きい画像になります。)

林道楢生線(なろう線)終点(その4)

(18)林道楢生線(なろう線)終点の先の歩道

立て札の先は完全に歩道幅になります。

林道楢生線(なろう線)終点の先の歩道

(19-1)林道楢生線(なろう線)終点の先の歩道・家屋(その1)

林道の先の歩道と言うと、登山道に通じるのでなければ大概は狩猟用の怪しい超細道になるのですが、
ここには立派な石垣がありました。

林道楢生線(なろう線)終点の先の歩道・家屋(その1)

(19-2)林道楢生線(なろう線)終点の先の歩道・家屋(その2)

上を見上げるとなんと家屋が。

林道楢生線(なろう線)終点の先の歩道・家屋(その2)

(19-3)林道楢生線(なろう線)終点の先の歩道・家屋(その3)

「ナローノ高畑山」と「楢生(なろう)」の事が聞けるかもと家屋に行ってみました。
しかし雨戸が閉められ人が居ませんでした。
状態からすると廃屋ではなく人が生活してた形跡があります。
ひょっとしたら、山地によくある「季節居住」の家屋なのかも知れません。
狩猟、林業、農業などのシーズンだけ住み、シーズンオフは別の便の良い所に住むという形式です。
憶測ですが・・・

(自分の憶測は大きくハズレ(^^;、後日、この家屋の家主様のご親族様からご連絡をいただき、本当の事が解りました。
後の記事でその内容をご紹介しています。)

徒歩道しか通じていないこの家を建てるのは大変だったでしょうね。
車道の終点からそこそこの距離がありますし、おまけに勾配もあります。
材料運搬は人力だったのでは?

林道楢生線(なろう線)終点の先の歩道・家屋(その3)

(聞き込み調査) ナローノ高畑山の意味

林道の最奥まで行っても「ナローノ高畑山」と「林道楢生線(なろうせん)」の意味が解りませんでした。
「なろう」という文字列はどこから来たのか?
ネットで拾える情報は「楢生の高畑山」という飯能百景65の記事と他の登山ページが少々。
残念ながらどのサイトも核心には触れてませんでした。(2012年2月24日現在)
では「なろう」って?
やはり調べる必要があります。

林道楢生線の入口は集落になっています。 地図(15)地点
ここは地元の方に聞くのが得策だと考えました。
まだ朝8:30くらいなのですが、お一人 集落の人がいたので「なろう」の意味を聞いてみました。
40歳くらいの男性の方だったのですが「私は知らないが(その方の)お父さんなら知ってるかも」と取り次いで頂けました。
70歳くらいのご夫婦さんだったのですが、

「ああ、楢生(なろう)っていうのはね、字(あざ)なんですよ」

キターーーーー!!!

現在の飯能市の住所区分では、この辺りは、
埼玉県飯能市大字南川(番地)となります。

現在は大字までですが、昔の住所区分ですと小字(字・あざ)まであり、

埼玉県 飯能市 大字南川 字楢生(なろう)

となります。

「ナローノ高畑山」は「楢生の高畑山」。
「林道楢生線(なろうせん)」はそのまま。
地名である、「字(あざ)楢生」にある高畑山、
「字(あざ)楢生」にある林道、という意味なのでした。

比較的多くの「字(あざ)(小字)」まで載っている電子国土ポータルからも消えてしまっている「字(あざ)楢生」
それは高畑山山頂の道標と林道名標識に残されたわけです。

楢生の地名の由来ですが、どの地名に関する由来でも諸説あるので一概に言えないのが普通です。
伊豆ヶ岳みたいに何通りもの説が存在したりする例もありますので。
その中でも「字(あざ)(小字)」として付けられた地名は、その土地の特徴や情報を踏まえた地名が多いそうです。
なのでここ楢生の場合は文字通り「楢の木が生えてる地」とするのが有力でしょうね。

情報をご提供下さいました地元の皆様、ありがとうございました!

◇◆◇ 追記:2012年07月01日 ◇◆◇

2012年06月28日

林道楢生線の先にある この家屋の家主様のご親族の方から ご連絡をいただきました。

実際に住んでおられたご夫妻様はご高齢の為 残念ながら他界されたようです。
ここに謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
現在でも そのご親族の方々がこの家屋に集まり、語らいを楽しんでおられるようです。
メールを下さったご本人様の原文を一部紹介させていただくと、、、

「林道の先にある家ですが、母の実家なのです。私も子どもの頃は、夏休み、冬休み、必ず、遊びに行っていました。」

こんな素晴らしい環境に実家があり、子供の頃の長期休みに遊びに行くとは、羨ましい限りです!
ご親族の方々にとっても「思い出の家」なのでしょうね。

更に後日、スペシャル情報もいただきました!!
なんと、その昔 高畑山山頂に ジュース等が買える売店があったそうです!
高畑山は、北に伊豆ヶ岳、南東に子の権現天龍寺があり、ハイキング登山の要所的存在です。
売店自体はかなり昔に閉店してしまったようですが、
現代では健康ブームに乗った登山人気と相まって、この伊豆ヶ岳コースは武蔵きっての人気コースです。
土日になるとそれはそれはもう人が多くて(^^)
今、売店を土日限定で営業すればそこそこ儲かるかも?
但し、商品運搬は人力+山登りですが(^^;

ご連絡ありがとうございました!

(おまけ)林道牛骨入線(その1)

「ナローノ高畑山」の意味の解明を終え、帰路の途中に寄り道しました。

林道牛骨入線の入口です。
橋は中藤川に架かる牛骨入橋。

林道牛骨入線を中心とした地図はこちら(マピオン)

林道牛骨入線(その1)

(おまけ)林道牛骨入線(その2)

この地域では沢の事を 「入(いり)」 と呼ぶ場合があります。
ここの場合は、牛骨入(牛骨沢)に沿って作られた林道なので、林道牛骨入線となるのです。
正式名称は 「牛骨入線森林管理道」 です。
写真は、雪バージョンの牛骨入(牛骨沢)です。

林道牛骨入線(その2)

(おまけ)林道牛骨入線(その3)

しかし・・・美味しいラーメン屋さんでもありそうな林道名ですね。

林道牛骨入線(その3)

かくして、雪中の正丸峠から伊豆ヶ岳、高畑山への山登り、
そして「ナローノ高畑山」の意味を無事解明できたのでした。

やったぜ! (^^)vブイ!

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